レギュラーでお仕事させていただいてるALINCO様より、
新製品の脚立『GAUDI』のチラシをご依頼いただいた。
営業の方からのリクエストポイントは2つ。
まずは商品の色である黒とピンクのコントラストが映えるようにすること。
もうひとつ、肝になるキャッチコピーを目立たせることだった。
『GAUDI』の最大の特長は、伸縮脚の調整部が上部にあるという点だ。
現場によっては作業する高さが多々変わり、
段差があると片脚だけ伸び縮みしないと対応できないらしい。
それを従来の脚立のように、
わざわざ足元まで屈まずとも立ったまま調整できる。
瞬発力のいる職人さんにとってはありがたい機能だ。
そして現場の喧噪の中では常に叫ぶように指示しないといけない。
そんな時、いちいち商品名なんぞ聞き取れず、
昔気質の職人さんが横文字を覚えるはずもない。
「上でやるやつ。」
きっとその呼び名で落ち着くだろう。
「上でやるやつ持ってきて!」というシーンが浮かぶ。
「チンして」みたいなもんだ。
そのコピーを営業さんに提案されてアイデアは固まった。
至ってシンプルに。
人が入るとそちらに目がいくので、
「上でやる」ことだけに目が留まるように
「上でやってるところ」だけを。
チラシの向こうにあるストーリーが見えると
チラシの世界観も出来上がる。
クライアントとお客様とのストーリーを繋ぐ、
それが広告デザインの役目でありたい。
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